「化学基礎」の学習内容に相当する化学的な基礎知識を理解するとともに、さまざまな角度から自己と社会の関わりに着目し、人間としての生き方在り方を考え、情報処理能力、分析力、発信力を高めるための学校設定科目です。
対象 第1学年
【平成28年度】
トータル・サイエンスⅠ 特別授業
・平成28年10月実施:公害「イタイイタイ病」についての教科横断型授業
アクティブ・ラーニングの手法を用いて、理科と公民科の教員とEASによるティームティーチングを行いました。授業後アンケートでは、「有意義だと感じた」「主体的に参加できていた」「公害を予防する手立てを社会的・化学的な視点から考えることができた」「イタイイタイ病の内容やアメリカの公害を英語で理解できた」といった項目に多数の生徒が肯定的で、教科横断的な学習による理解の深まりを確認できました。
・平成28年12月実施:東京証券取引所との遠隔授業
「現代社会」の分野において、東京証券取引所の方にインターネットを通じて具体例を交えながら説明して頂きました。
授業後のアンケートでは「株価の変動要因を理解できた」「東京証券取引所について理解できた」という項目に多数の生徒が肯定的でした。
【平成27年度】
トータルサイエンスI 特別授業
平成27年11月30日(月)~12月7日(月)
「文理問わず、科学的な視点・知識が重要であること」を学ぶことを目的として、1学年トータルサイエンス I では、今年度も現代社会と化学のコラボレーション授業を実施しました。
内容は「東日本大震災の新聞報道の変化を科学的な知識を持って考える」でした。
以下のように3回の授業で行いました。
(1) 現代社会担当により提起された問題(新聞記事の縮刷版の記事検索ページより、報道される元素名が変化していく理由)を考える。その際、化学担当より講義を受け、科学的な知識を勉強する。
(2) 放射性崩壊のモデル実験を実施し、その崩壊の様子を調べる。
(3) (2)の実験結果を考察し、(1)の問題について答えを導くとともに、新たな課題に挑戦する。
生徒たちにとって、複数の教科をまたいだ学習は新鮮で、文理問わず様々な角度から物事を理解することに重要性を感じてくれていたように思います。

【平成26年度】 ※実施した内容の一例です。
「公害問題」ティームティーチング授業
平成26年12月
社会的事象を分野横断的に理解することを目的として、今回は「公害問題」に関して、化学担当教員と現代社会担当教員とでティームティーチングが行われました。
四大公害訴訟を中心に、その化学的原理や社会的影響を深く多面的に学び、現代社会に関する知識と化学に関する知識を融合させながら、公害問題を考えることができました。
(授業後の生徒アンケートから)
公害に関して化学的な面からも学習できとても勉強になりました。
イタイイタイ病について、実際にカドミウムとは何か最初はあまり知らなかったけど、よくわかりました。
【平成25年度】 ※実施した内容の一例です。
「地球環境問題」ティームティーチング授業
平成25年6月
社会的事象を分野横断的に理解することを目的として、今回は「地球環境問題」に関して、化学担当教員と現代社会担当教員とでティームティーチングが行われました。酸性雨やオゾン層の破壊などの問題について、自然科学的視点と社会科学的視点の両面から解説を受け、多角的な理解を深めることができました。
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